東島 沙弥佳 特定助教非現職
  • 所属期
    第12期(任期:2021年10月~)
    グローバル型
  • 専門
    しっぽ, 形態学, 生物学
  • 研究内容
    文理両方の視点からしっぽの喪失について考える、総合的「しっぽ学」の創設
  • 受入先部署
    総合博物館
  • 直前所属
    大阪市立大学大学院医学研究科

しっぽ、と言われれば皆さんはどんなものを想像されますか?ペットだったり、動物園の動物だったり、きっと皆さんの思い描くしっぽは十人十色でしょう。多くの生物は様々な形のしっぽを、多様に使っています。だから、しっぽの形を見ることで、生物の適応や進化を知ることができます。しかし、そんな我々には残念ながらしっぽがありません。不思議ですね。これこそが私の研究テーマです。失くしてしまったしっぽという存在が、我々はどのように「ひと」となったかを知る鍵だと私は考えています。「ひと」とはシンプルな言葉ですが、生物学的な種としての「ヒト」と人間性を備えた「人」という2つの意味を持っています。これら両方の成り立ちを知るには、生物の形態的多様性とその形成過程を知るための生物学的アプローチ、そして人間の認知の変遷を知るための人文学的アプローチの両方が必要です。人文学と生物学という異なる視点からしっぽの喪失という一つの事象を考える「しっぽ学 (Shippology)」を発信していきたいと考えています。

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