中村 栄太 特定助教非現職
  • 所属期
    第10期(任期:2019年10月~)
    グローバル型
  • 専門
    情報学,物理学
  • 研究内容
    統計学習と進化の理論に基づく音楽創作の知能情報学研究
  • 受入先部署
    情報学研究科
  • 直前所属
    京都大学 情報学研究科

芸術家の家系に生まれて自然科学も大好きだったことから,小さい頃から芸術文化活動の背後にある知能の働きを科学的に考えることに興味を持ち続けてきました。なかでも,芸術表現に関する「明文化できない知識」の習得と伝達の仕組みを情報学と物理学の観点で調べています。例えば,音楽の作曲や演奏における作風やジャンルの特色などの表現スタイルの知識は文法規則としては捉え難く,その習得にはデータの統計的特徴の学習が重要な役割を果たしていると考えられます。また表現スタイルは時代とともに変化しますが,大規模なデータ解析により音楽スタイルの時間発展に規則性が見つかっています。私の今の目標は,統計学習を通して伝達される表現スタイルの時間発展を理論的・実験的に調べることで,芸術表現の起源や時代変化の法則を明らかにすることです。