大学の学術研究は、研究者の自由な発想、好奇心・探求心という創造的な知的活動を基盤に展開されています。そして、その基盤を支えるうえでもっとも重要なのは、多様な分野にわたるチャレンジングで創造性に富んだ人材を確保することです。グローバル化が進展する昨今、学問の新たな潮流を拓くことのできる広い視野と柔軟な発想を持つ創造性豊かな人材を育成することは京都大学にとっても重要な課題です。
この課題への取り組みとして、京都大学では、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を平成21年度より実施し、この事業を円滑に実施するために白眉センターを設置しました。また、平成27年度(第7期白眉募集)には、従来の採用法を【グローバル型】と命名して存続させたうえで、文部科学省「卓越研究員事業」を活用した採用法として、【部局連携型】を導入しました。事業を通して、これまでに250名以上 の研究者を採用し、支援してきました。
令和6年度にはセンター創立15周年を迎え、昨今の我が国の研究を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、次世代研究者の支援体制の一層の強化を目指し、スタッフ一同取り組んでまいります。