安達 俊介 特定助教
  • 所属期
    第12期(任期:2021年10月~)
    グローバル型
  • 専門
    素粒子物理学(実験)
  • 研究内容
    ダークマターの正体を解明する実験研究―前人未到の質量領域を拓く
  • 受入先部署
    理学研究科
  • 直前所属
    東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構

宇宙は何からできているか?これは基礎科学の根本的な問いの一つかと思います。我々素粒子物理学の分野ではこの問いに答えるべく、様々な実験装置を駆使して研究しています。特に、ダークマターというのは素粒子物理学が直面している大きな課題の一つとなっています。ダークマターは宇宙観測によって宇宙の約1/4のエネルギーを占めている物質であり、間違いなく存在する物質として知られています。しかし、ダークマター1個がどのくらい重いのか?ダークマターがほかの物質にどのような影響を及ぼすのか(どのように反応するのか)などは全く知られておらず、現在の素粒子物理学では説明できない謎の物質となっています。このダークマターの正体を解明することは、宇宙を解明する大きな一歩となると考え研究に取り組んできました。私は、今まで電波望遠鏡の開発に携わってきましたが、白眉の5年間では電波(特にミリ波)を用いた新しいアプローチでのダークマター研究実験をおこない、ダークマターの正体に迫ります。