野村 龍一 特定准教授非現職
  • 所属期
    第9期(任期:2018年10月~)
    グローバル型
  • 専門
    地球科学
  • 研究内容
    『新しい超高圧変形実験装置による地球中心核ダイナミクス解明への挑戦』
  • 受入先部署
    人間・環境学研究科
  • 直前所属
    愛媛大学 地球深部ダイナミクス研究センター 助教

ジュール・ヴェルヌのSF小説「地底旅行」にみられるように、地球の深部はどうなっているという疑問を、人類は永年にわたり心に抱いてきました。しかしそこは極めて高い圧力と温度が支配しており、文字通りのフロンティアで直接探査が不可能な領域です。例えば掘削による直接探査の世界記録は、ロシアのコラ半島での深さたった12kmです (地球の半径は約6400km)。高圧地球科学では、このような「掘って直接観る」ことが不可能な世界を理解するため、中心で364万気圧、5000℃におよぶ地球深部の超高圧高温極限環境を実験室に再現し、地球を構成している物質の様々な物理的・化学的特性を調べる研究が盛んに行われています。このような中で私は特に、地球誕生から46億年にわたる熱史や物質循環を支配する地球内部のレオロジー的性質を理解すべく、前人未到の地球中心圧力温度環境下での地球物質の変形実験実現に取り組んでいます。

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