杉田 征彦 特定助教非現職

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所属期第10期(任期:2019年10月~)
部局連携型 -
専門ウイルス学
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研究内容RNAウイルスの構造学
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受入先部署ウイルス・再生医科学研究所
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直前所属大阪大学 蛋白質研究所
ウイルスは,主に蛋白質と核酸が複雑に相互作用して形成される超分子複合体です。RNAゲノムをもつウイルスには,インフルエンザウイルス,エボラウイルス,麻疹ウイルス,狂犬病ウイルスなど,ヒトに対して高い病原性を示すウイルスが多数含まれています。多くのウイルスが堅牢なウイルス殻を持つのに対し,RNAウイルスは脂質膜に包まれた柔らかく壊れやすい構造を持っています。そのため,RNAウイルス粒子の詳細な構造を捉えることは非常に難しく,ウイルス粒子がどのように形成されるのかはよく判っていません。しかし,近年の構造解析技術の発展により,ウイルスを含めて今まで解析が難しかった生体分子の構造が次々に明らかになっています。本研究では,ウイルス学および構造生物学を組み合わせて,RNAウイルス粒子の形成機構を明らかにすることを目指しています。