柳田 素子 特定准教授非現職
  • 所属期
    第1期(任期:2010年4月~2015年3月末)
    グローバル型
  • 専門
    腎臓病学、病理学、発生学
  • 研究内容
    『新しい国民病、慢性腎臓病の病態解明および治療法の開発』

患者さんの力になりたくて京都大学医学部に入学しましたが、実際に医師になってみると治せない病気が多いことを知りました。特に腎臓の領域は、他の分野と比べても病因論が不明確で、根本的な治療薬も開発されていません。私は腎臓病の仕組みを解明することを目標に基礎研究を始め、京都大学大学院医学研究科で北 徹先生のご指導のもと医学博士を取得し、その後柳沢正史先生の研究室でGPCRのリガンドハンティングを行ないました。2004年からは京都大学で独立研究室を持ち、慢性腎臓病の進展を担う分泌蛋白の探索、解明を行なってきましたが、本プロジェクトでは、腎臓の再生や線維化を担う細胞群を同定し、その制御機構を解明することで治療薬開発の一助としたいと考えています。