佐藤 有紀 特定准教授

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所属期第15期(任期:2025年4月~)
グローバル型 -
専門免疫学、腎臓内科学、内科学
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研究内容ヒト化マウスを用いた幹細胞様T細胞の発生メカニズムと慢性炎症制御機構の解明
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受入先部署医学研究科附属がん免疫総合研究センター
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直前所属メイヨークリニック 臨床免疫/免疫部門
急速な高齢化を背景に加齢性疾患が急増し、その対策が喫緊の課題となっています。病気の発症・進行には免疫系が深く関与します。免疫系は加齢に伴い質的・量的に変化しますが、これらの変化が加齢性疾患の病態形成にどのように寄与するかは殆ど解っていません。私は加齢性疾患の1つである慢性腎臓病の診療に携わる中でその治療法が確立されていない現状を知り、この状況を打開するため基礎研究を開始しました。これまで高齢者腎臓病と自己免疫疾患を対象として「三次リンパ組織」という異所性リンパ組織が標的臓器に誘導され、ここで老化した免疫系が異常活性化し病態形成に繋がることを明らかにしてきました。三次リンパ組織は癌をはじめ多様な加齢性疾患で誘導されますが、その制御機構は未解明です。白眉プロジェクトでは三次リンパ組織およびそこでの免疫応答の要となる幹細胞様T細胞に着目し、その制御機構を明らかにすることで多様な加齢性疾患の新規治療法の基盤開発に取り組みます。