WERNER Marcus Christian(ワーナー マークス クリスチャン) 特定助教非現職

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所属期第6期(任期:2015年4月~2020年3月末)
グローバル型 -
専門宇宙物理学
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研究内容『修正一般相対性理論及び重力レンズによる試験』
私は、幼少期の頃から宇宙に心を奪われ、ケンブリッジ大学に在学中、特に重力に興味を持ちました。アインシュタインの一般相対性理論は大変な成功を収めましたが、未だに重力の完全な理解には至っていません。そのため、一般相対性理論の修正を検討する必要があります。そこで私は、新しいアプローチを使って、因果関係を満たした修正重力理論を構築する研究を、京都大学で行ってきました。新たに構築した修正重力理論を、天文的に検証する方法を開発することが、この研究の次なる課題です。検証方法の有力な候補としては、「重力レンズ(光の伝搬経路に対して、重力の与える影響)」があげられます。私はこれまで、数学的かつ観測的側面から「重力レンズ」の研究を行っており、この研究によって、宇宙の基本構造を解明できると考えています。私はまた、これらの科学的探求に加えて、歴史と哲学に興味をもっています。