楯谷 智子 特定助教非現職

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所属期第3期(任期:2012年4月~2017年3月末)
グローバル型 -
専門耳鼻咽喉科学 発生生物学
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研究内容『蝸牛発生の制御機構解明と聴覚再生医療への応用』
京都市出身。耳鼻咽喉科勤務医を経て、京都大学大学院医学研究科に進み、研究の面白さに目覚めました。聴覚を司る蝸牛は規則性に富む美しい器官であり、細胞分化や組織構築の異常が観察しやすい一方、その発生過程は非常に複雑で未だ決して十分には解明されておらず、興味は尽きません。また、難聴の多くは音センサーである蝸牛有毛細胞に障害があると言われていますが、哺乳類では成熟した蝸牛有毛細胞は一度障害を受けると再生しないとされ、再生医療の応用が期待されています。そのためにもまず、どのように蝸牛が出来上がるかという発生の知識が重要と考えます。蝸牛発生に関する研究と、そこで得られた知見をもとに発生過程を再現させる試みを行ない、聴覚再生医療につなげることを目標としています。