高橋 雄介 特定准教授非現職

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所属期第7期(任期:2016年10月~2021年9月)
グローバル型 -
専門教育心理学・発達心理学
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研究内容『社会デザインに資するための自己制御に関する発達行動遺伝学研究』
学部生の頃,人間行動遺伝学という分野に初めて触れました。人間行動遺伝学は,一卵性双生児と二卵性双生児の遺伝的な類似度の違いに着目することによって,DNAや遺伝子を直接的に見ることなくして,調査や行動実験のデータから遺伝と環境の影響を統計的に適切に切り分けて考えることのできる唯一の方法です。この方法でしか分からないことがあるという点に大きな魅力を感じました。教育という環境,児童虐待の負の連鎖,社会階層の再生産など,社会科学の分野においても遺伝と環境を切り分けたうえで論じられるべき課題は多数存在します。このプロジェクトでは,そういった大きな社会課題にも示唆を与えることのできるような基礎的な研究成果を積み重ねていくことに積極的に取り組んでいきたいと思います。