田近 周 特定助教
  • 所属期
    第13期(任期:2023年4月~)
    グローバル型
  • 専門
    古生物学
  • 研究内容
    白亜紀末大量絶滅事変における海洋酸性化イベントの復元による頭足類絶滅メカニズムの解明
  • 受入先部署
    人間・環境学研究科
  • 直前所属
    東京大学総合研究博物館・チューリッヒ大学古生物学研究所

私の専門は古生物学という地球史において絶滅した生物に関する研究を行う分野です。私はこれまで海棲無脊椎動物を中心に研究を行ってきました。海棲無脊椎動物は化石記録が豊富であり、化石を用いて進化や絶滅に関する様々な研究をすることが可能です。

私の白眉プロジェクトにおける研究では、白亜紀末に起きた大量絶滅事変に注目し研究を行います。白亜紀の大量絶滅事変では地球上に生息する約75%の生物種が絶滅したと考えられています。その中で頭足類(イカやタコの仲間)においては、類似した殻形態をもつアンモナイト類は絶滅し、オウムガイ類は絶滅を免れていますが、その絶滅の選択性についての詳細は解明されていません。本研究では、過去の古環境変動復元と殻形態の変化を高解像度で分析することによって白亜紀末における頭足類の絶滅の選択性について解明を目指します。