安藤 俊哉 特定准教授
  • 所属期
    第12期(任期:2021年10月~)
    グローバル型
  • 専門
    進化生物学・発生生物学・ゲノム科学
  • 研究内容
    大規模染色体操作法の開発による多細胞生物の進化プロセスの実証
  • 受入先部署
    農学研究科
  • 直前所属
    自然科学研究機構 基礎生物学研究所

白眉プロジェクトで私は、生物が表現型進化の過程で経験した「鍵遺伝子座における大規模な染色体再編成」を人工的に再構成する実験系を開発する。そして、本実験系を通して、染色体再編成が表現型進化の方向性を如何にして規定するかを分子レベルで理解することを目指す。具体的には、特徴的な表現型進化を遂げてきた新規モデル生物(テントウムシ)において、染色体を大規模に操作する実験手法を確立し、多細胞生物の進化過程を「手で組み上げることにより(=構成的に)理解する」ことを目指す。

私はこれまで、生物が持つ美しくも機能的な体の構造の形成原理とその構造獲得の進化的背景を分子レベルで理解することをモットーに研究を進めてきた。本研究で開発する染色体を操作する構成的手法を駆使して、多細胞生物が機能美を有する器官の特性を獲得してきた進化プロセスを垣間見るとともに、その操作がどの程度可能かを実証していきたい。