孫 瑶 特定助教
  • 所属期
    第15期(任期:2025年4月~)
    グローバル型
  • 専門
    社会言語学
  • 研究内容
    地域語の商品化と言語意識変化:日本における言語商品の社会言語学的研究
  • 受入先部署
    文学研究科
  • 直前所属
    オックスフォード大学

私は「人間と社会の関係の築き上げをどのように言語を通して実現しているのか」を研究する社会言語学という分野を専門とし、日本の地域方言の言語意識に関心を持って研究してきました。博士研究では、私は民族誌的な研究方法で関西方言(特に大阪弁)を第二方言として習得しようとする人々に対し、関西方言にまつわる言語イデオロギー(言語に対するあらゆる考え方)とその影響のもとに広がった関西方言に関する研究をしました。特に、関西出身ではないが、関西弁を使いたい人々に対して使われる「エセ関西弁」という批判に反映される言語所有権(Language Ownership)に関するイデオロギーを論じました。白眉プロジェクトにおいて、日本における地域方言の言語商品(いわゆる方言グッズ)とそれに関連する言語イデオロギーに注目し、地域語を商品化する過程で生じる言語意識の変化と定着を考察したいと思います。