下山 花 特定助教
  • 所属期
    第15期(任期:2025年4月~)
    グローバル型
  • 専門
    アフリカ地域研究、食文化研究、生態人類学
  • 研究内容
    アフリカにおける食事体系の現代史―外来の作物と調理法の影響からの考察
  • 受入先部署
    アジア・アフリカ地域研究研究科
  • 直前所属
    長崎大学多文化社会学部

私は、「アフリカにおける食文化の変容」をテーマに、栽培植物がこの半世紀の間に変化してきたガーナとエチオピアの農村で現地調査をおこなっています。アフリカでは、作物によっては紀元前より栽培と利用が続けられている在来作物がある一方で、常に外部と交流し、外来のものを取り入れてきました。私の関心は、彼らの食文化、特に主食となる作物とその調理法が現在の形へと変わってきた経緯や、その際になにを基盤にして、どのように新しい要素を定着させてきたのかという点です。

これを解明するために、白眉プロジェクトの研究では、在来と外来作物の組み合わせの異なる4つの国で現地調査をおこないます。外来の作物や外来の調理法が、既存の食事体系に定着する方法について、国を越えた共通性と相違点を探っていきます。これらの成果を踏まえて、本研究の集大成として、アフリカ食文化の変容の一般法則を提示することを目指しています。