島田 了輔 特定助教

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所属期第15期(任期:2025年4月~)
グローバル型 -
専門数論幾何学
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研究内容組合せ論的数論幾何学への挑戦
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受入先部署理学研究科
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直前所属香港大学
Pythagorasが「万物の根源は数である」としたのは二千年以上前の話ですが、私も同じ考えに至り数学者になりました。勿論専門は「整数論」で、その中でも特に「数論幾何学」と呼ばれる分野で研究を行っています。
Langlands予想は一見無関係な二つの異質な対象の間に不思議な関係性があるという類の予想で、素数の神秘に根差すものです。そしてアファインDeligne-Lusztig多様体や志村多様体はこのLanglands予想への有用性が知られている数論幾何学的対象です。興味深いことに、これらの幾何に関する重要な情報が元々は数理物理や表現論の方面から来た組合せ論で計算できるということが近年徐々に明らかになっています。私の白眉プロジェクトの研究ではこれをさらに発展させ、数論幾何学に組合せ論を用いた新たな研究手法をもたらし、最終的にはLanglands予想へ貢献することを目標とします。