荻原 裕敏 特定准教授非現職

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所属期第6期(任期:2015年4月~2020年3月末)
グローバル型 -
専門中央アジア出土写本 (特にトカラ語)
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研究内容『中央アジア地域における弥勒信仰の受容とその展開』
イスラム化以前の中央アジア地域の言語、特にトカラ語と称される言語で書かれた写本の文献学的研究を専門としています。トカラ語はインド・ヨーロッパ語族に属し、5-11世紀にかけて現在の中国・新疆ウイグル自治区のクチャとショルチュクを中心に、東はトゥルファンから西はトゥムシュクに到る地域で使用されていた言語です。イスラム化以前はこの地域では仏教が信仰されていたためトカラ語文献は殆どが仏教文献で、解読には印欧語比較言語学の知識だけでなく、サンスクリット・パーリ・漢語・チベット語・古代ウイグル語などで書かれた仏典も参照する必要があります。中央アジア地域における仏教の実相を解明したいと考えています。