小川 洋和 特定准教授非現職
  • 所属期
    第1期(任期:2010年4月~2015年3月末)
    グローバル型
  • 専門
    実験心理学・認知科学
  • 研究内容
    『人間の暗黙知の源となる潜在認知過程メカニズムの解明』

学生時代に麻雀ばかりしていた頃、麻雀巧者のここぞという時の「勘」はどのようにして身につけることができるのかと疑問に思ったのが、潜在的な認知過程に興味をもったきっかけでした。そこから、視覚情報の取捨選択機能である視覚的注意の処理効率が、意識を伴わない学習である潜在学習によって向上するメカニズムについて研究を進めてきました。その中で、視覚情報処理の研究手法が高次な認知活動である創造性や熟達者の直感など人間の暗黙知のメカニズムを調べる上でも有効ではないかという着想を得ました。それを基に立案した研究計画をこの白眉プロジェクトの中で進めていくことになりました。潜在的認知過程という観点から暗黙知のメカニズムを科学的に解明するための方法論を確立したいと考えています。