西本 希呼 特定助教非現職

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所属期第4期(任期:2013年4月~2018年3月末)
グローバル型 -
専門言語学、オーストロネシア研究、エスノマセマティックス
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研究内容『無文字社会の数概念の研究ーオーストロネシア語圏を中心に』
私はこれまで、無文字社会もしくは、消滅危機言語の話者地域で調査を実施し、マダガスカルやラパヌイ(イースター島)、ルルツ島の言語の分析と記述を行ってきました。生物多様性の喪失と同様、言語多様性も、主体的に働きかけない限り失われていきます。白眉プロジェクトでは、西洋文化影響以前の数詞や10nを表す数詞、量詞、数え方(n進法)のほか、時間(月名、曜日、暦)、空間(方向、位置)、地域固有の自然認識に関わる項目(経済活動、農耕暦、伝統的習慣、遊び、植物の現地利用、占星術・呪術等)を考慮にいれ、エスノマセマティックスという領域を切り拓くことに挑戦したいと思います。本研究は、私が小さい頃から強い興味関心を抱き触れあってきた自然・言語・音楽を結集したものです。