中井 愛子 特定助教非現職

-
所属期第8期(任期:2017年10月~)
グローバル型 -
専門国際法
-
研究内容『中南米の地域国際法と「裁判所間の対話」―重層化する法の支配』
国際社会において、常設・特設の裁判所による紛争解決は年々増加しています。そして、各裁判所が共通の争点について同じ立場をとり、グローバル、リージョナル、ナショナルの法域の垣根を超えて統一的な解決を図る現象が起こっています。反対に、統一的な解決を拒絶することもあります。政策決定に基づいて条約を締結するのは国家であり、国内法を立法するのは議会ですが、制定された法の下で実際にグローバル化や地域統合を推進したり制御したりしているのは実は裁判所なのです。地域的な独自性の擁護、国民・国家主権の擁護、法による国際紛争解決を同時に追求してきた中南米から、グローバル化・地域化時代に対応するヒントを引き出します。