松下 祐介 特定助教
  • 所属期
    第15期(任期:2025年4月~)
    グローバル型
  • 専門
    ソフトウェア科学
  • 研究内容
    Rust から広がる新時代のソフトウェア開発の探究
  • 受入先部署
    情報学研究科
  • 直前所属
    京都大学大学院 情報学研究科

子どもの頃から、数学や言語、音楽に夢中でした。小学生のときプログラミングの楽しさを知りました。そうした好奇心が高じて、私は高校の頃にソフトウェア科学に触れて、今ではこの分野の研究者となりました。
私たちの暮らしが実に多様なソフトウェアに支えられているなかで、理想的なソフトウェアを開発するための方法論を、数学、論理、言語などの方向から探究するのが、ソフトウェア科学です。

1987年、フランスの論理学者ジラールは、線形論理という不思議な論理を提唱しました。これに刺激を受けたソフトウェア科学の研究をもとに、プログラミング言語「Rust」が2015年に誕生し、その安全性の高さから産業で急速に普及しています。
私はこのRustの面白さに魅了されて、ソフトウェア科学者となりました。白眉プロジェクトで私は、線形論理に由来しRustで初めて本格的に実用化された「所有権」の考え方を更に発展させて、高度な安全性、性能、機能性を実現できる、新時代のソフトウェア開発技術を探究します。