松本 徹 特定助教
  • 所属期
    第12期(任期:2021年10月~)
    グローバル型
  • 専門
    惑星物質科学、鉱物学
  • 研究内容
    小惑星リュウグウとイトカワの試料から探る宇宙における固体の進化と変遷
  • 受入先部署
    理学研究科
  • 直前所属
    九州大学 基幹教育院

小惑星は太陽系形成時に形作られたため、初期太陽系の物質がそのままの状態で残っています。そのため、地球や生命に誕生に至る太陽系の歴史を知る上で重要な手がかりとなる天体です。宇宙探査機「はやぶさ」と「はやぶさ2」はそれぞれ小惑星イトカワと小惑星リュウグウを探査し、小惑星の砂を地球に持ち帰りました。私はこれまでに、小惑星イトカワの砂の表面が織りなすミクロな模様に注目して、水に乏しい乾いた天体であるイトカワの歴史や天体表層での物質進化を理解することを試みてきました。研究の結果、宇宙空間でのみ進行する結晶成長の存在も明らかになってきました。一方で、水や有機物に富むリュウグウ試料の分析が2021年から世界各地で開始されました。白眉プロジェクトでは、リュウグウ試料の研究を中心に、宇宙環境で変化する固体の多様性を探究したいと考えています。

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