前田 理 特定助教非現職

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所属期第1期(任期:2010年4月~2015年3月末)
グローバル型 -
専門理論化学、計算化学
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研究内容『T反応経路自動探索法による生化学反応機構の系統的量子化学的解明』
化学反応をコンピュータで自動的に解析・予測することが可能になれば、創薬、エネルギー問題、環境問題などの様々な分野で有用な反応を低コストで効果的に設計できるようになります。私は、これを可能にする反応経路自動探索法の開発を行っています。この方法は、私が東北大学の修士一年の学生のときに指導教員の大野公一先生と二人で行った早朝輪読のなかで生まれたアイディアに基づいています。最初は5原子程度からなる非常に単純な分子の反応への応用から出発しましたが、Clusterや触媒反応といったサイズの大きな反応系へと応用範囲を拡大し、さらに、米国エモリー大学への留学中に光反応や巨大系への応用を可能にする技術も導入しました。白眉プロジェクトの5年間で、さらなる改良とこれを補完する新手法の開発を進め、超高効率な反応経路自動探索法を構築し、生化学反応機構の系統的な解明に応用することを目指します。