LOTTAZ Pascal(ロッタ・パスカル) 特定准教授
  • 所属期
    第13期(任期:2023年4月~)
    グローバル型
  • 専門
    国際関係 / 歴史
  • 研究内容
    国際化系における中立性
  • 受入先部署
    法学研究科
  • 直前所属
    早稲田大学、高等研究所

私の研究課題は、世界政治における概念としての中立性を多面的に研究したものです。国家や国際機関(ICRC、IOCなど)の政治的立場としての中立性は、政治学では軽視されていますが、紛争時の国家間の平和維持や世界貿易・外交の働きにとっては重要な概念です。国際関係では、中立的なアクターの行動を「バランシング」や「バンドワゴニング」として概念化することが多いですが、これらの概念では中立者の経験や動機を適切に捉えることはできません。私の目標は、時代や国・地理を越えて中立性を包括的に記述し、その概念をグローバルな政治や紛争社会学の現象として理解するための理論的枠組みを推論することです。私はこの目標を達成するために、歴史的なケーススタディ、文学作品、哲学を、質的・量的な政治学の手法と統合した折衷的な研究デザインを用いています。