加賀谷 勝史 特定助教非現職
  • 所属期
    第6期(任期:2015年4月~2020年3月末)
    グローバル型
  • 専門
    動物生理学
  • 研究内容
    『シャコの超高速運動のための脳・身体機構とその進化』

神経系の機能は、固有の身体及び取り巻く環境の中で進化してきました。私はザリガニの行動を支える神経機構の研究をしてきました。進化を通して獲得された動物種固有の体制から生じる内世界と環世界との適合関係に興味があります。ある体制は時に瞠目に値する機能を実現します。シャコ類は特殊化した骨格系がバネやラッチの機械機構として機能することで、筋肉の収縮速度を超える高速な運動を実現します。また、固い殻をもつ獲物に接近・殴打するスマッシャーと、離れた柔らかい獲物を刺撃・捕獲するスピアラーに大別されます。これらの比較生理学的研究によって、超高速運動のための神経系、身体、環境の統合的設計原理の解明を目指します。