井上 浩輔 特定准教授

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所属期第13期(任期:2023年4月~)
グローバル型 -
専門疫学
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研究内容生活習慣病における真の個別化医療の実現
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受入先部署医学研究科
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直前所属医学研究科
私の専門は、因果推論という「原因と結果を考察する学問」を医学研究・疫学研究に応用することです。内科医として働く中で「その治療は本当に目の前の患者さんにとって必要なのだろうか?」という疑問を頻繁に抱くようになり、その答えを見つけるために疫学の道で研鑽を積んでまいりました(2016-2023年の7年間で査読付き国際誌に筆頭/責任著者論文53報、共著論文26報を出版)。
白眉プロジェクトでは、因果推論の枠組みに最先端の機械学習技術を応用することで、効果の高い集団に着目した次世代の治療戦略を創出・確立することを目指します。治療効果が高い集団を特定することは限られた医療資源を分配するために極めて重要です。そのため、社会状況など詳細な属性情報まで複合的に考慮した「高ベネフィット・アプローチ」というコンセプトを提案し、その有用性を示す予定です。本研究の実現により、個別化医療の新たな地平線を切り開き、世界における医療の在り方の歴史的変換点を創造することを目指しています。