池田 華子 特定准教授非現職

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所属期第10期(任期:2019年10月~)
部局連携型 -
専門眼科学,細胞生物学
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研究内容網膜における脂質代謝に着目した難治眼疾患の治療法開発
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受入先部署医学部附属病院
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直前所属京都大学 医学部附属病院臨床研究総合センター
人口の高齢化に伴い,中途失明者は増加の一途をたどっており,治療法のない難治眼疾患に対する治療法開発が望まれています。眼難治疾患のうち,中途失明の主な原因疾患の一つである加齢黄斑変性や網膜変性疾患では,網膜色素上皮(retinal pigment epithelium, RPE)内における脂質代謝の異常が病態に深く関わることが分かってきています。網膜はドコサヘキサエン酸が人体で最も豊富に含まれる組織であり,RPEは網膜の主要な細胞である視細胞を貪食し,脂質をリサイクルして網膜に供給する役割を持つため,脂質代謝の非常に盛んな組織の一つです。老化や眼疾患におけるリポ(脂質)クオリティの違いとその違いをもたらす分子機構を明らかにすることにより,網膜の特異な脂質代謝環境を支えているRPEの脂質代謝を理解し,各疾患の病態を解明,難治眼疾患の治療法開発に繋げることを目指します。