檜山 智美 特定助教非現職
  • 所属期
    第9期(任期:2018年10月~)
    グローバル型
  • 専門
    西域仏教美術史、シルクロード文化史
  • 研究内容
    『クチャの石窟壁画の研究を基点とした西域仏教文化の復元的考察』
  • 受入先部署
    人文科学研究所
  • 直前所属
    龍谷大学世界仏教文化研究センター・日本学術振興会特別研究員(SPD)

古来より西域と呼ばれてきた、現在の中国新疆ウイグル自治区に位置するタクラマカン砂漠周辺のオアシス都市は、かつてユーラシア大陸の東西を結んでいたシルクロード交易路の要衝であり、東西文化の十字路でした。それは同時に、インド発祥の仏教が東アジアへ伝来する上で重要な役割を果たした土地でもあります。私はかつての亀茲(クチャ)国の周辺に残された仏教石窟を中心に、西域の仏教石窟寺院を彩る壁画の研究に取り組んでいます。様々な仏教説話が描かれた壁画は、当時の仏教文化や仏教僧団を取り巻く歴史的状況を知るための情報の宝庫です。壁画から読み解くことの出来る情報を、考古学、仏教文献学、歴史学などの隣接分野の研究成果を参照しながら分析し、当時の西域の仏教文化の様相を立体的に復元することが本研究のゴールです。

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