服部 佑佳子 特定准教授
  • 所属期
    第15期(任期:2025年4月~)
    グローバル型
  • 専門
    発生生物学
  • 研究内容
    動物の発生過程を支える環境適応機構の研究
  • 受入先部署
    生命科学研究科
  • 直前所属
    京都大学大学院生命科学研究科

地球上には多種多様な生物が存在し、それぞれ異なる環境に適応して生きています。例えば、住む環境や食べ物、共生する微生物は、ごく近縁の生物の間でも大きく異なります。しかし、それぞれの生物が持つ遺伝情報におけるどのような違いが生存戦略の多様性を生み出すのか、その詳細はほとんど明らかにされていません。そこで私は、環境の中でも特に栄養に着目し、生物が栄養に適応する仕組みや、その多様性の解明を目指しています。具体的には、自然界での餌の種類(食性)が異なるショウジョウバエ近縁種の間で、栄養適応能力の多様性を生み出す分子機構の解明に取り組んできました。さらに、野生のショウジョウバエ幼虫の成長には酵母や細菌が必須の役割を担っていることから、それらの機能の解析も進めています。白眉プロジェクトでは、栄養適応に遺伝情報の高次構造(クロマチン)制御が果たす役割や、共生する酵母や細菌が幼虫の器官発生を支える機構の解明を目指します。