安達 広明 特定准教授
  • 所属期
    第15期(任期:2025年4月~)
    グローバル型
  • 専門
    植物病理学
  • 研究内容
    NLR受容体を中心とした植物免疫系の基礎的理解
  • 受入先部署
    農学研究科
  • 直前所属
    京都大学大学院 農学研究科

農作物は病気による甚大な被害を受けており、作物の耐病性は世界の食糧生産にとって重要な課題です。植物病理学という学問において、私は植物の持つ免疫システムに興味をもっています。農業現場で深刻な病害が報告される一方、自然環境では多くの場合、植物は健康に育っています。つまり、植物には本来、病害微生物に対する効果的な免疫機構があり、病害から自身を守ることができるのです。私は、“植物―微生物間相互作用における共進化”の観点から、植物免疫システムの包括的な理解を目指しています。

白眉プロジェクト研究では、植物のNLR(nucleotide-binding leucine-rich repeat)型免疫受容体に着目し、植物による病原体認識の多様性と免疫誘導の共通性の理解を目的とします。特に、ゲノム解析、AI、タンパク質構造解析を融合させ、植物のゲノム情報からNLRの分子機能を予測し、機能評価を進め、植物NLR免疫系の全容を解明します。