CROYDON Silvia(クロイドン シルビア) 特定助教非現職

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所属期第3期(任期:2012年4月~2017年3月末)
グローバル型 -
専門政治学・国際関係論
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研究内容『アジアにおける人権組織の欠如の克服に向けて:地域人権機構確立の可能性』
私はブルガリアで生まれました。私が思春期の頃ブルガリアはソ連の衛星国家で、市民の人権がしばしば冒される状況にありました。それで、小さい頃から国家と個人の関係を意識するようになりました。学部時代は日本で留学をしていたので、博士課程に進学した際、日本について培ってきた知識を生かすべく、日本刑事制度における被収容者処遇について論文を書くことにしました。刑事被収容者に着目したのは、彼らが犯罪と結び付けられているために蔑視されやすく、社会から隔離されてもいるために、人権のもっとも侵害されやすいグループだと思ったからです。人権擁護実現の条件をはっきりさせるには彼らについてのケース・スタディーがもっともふさわしいと思ったのです。今回、白眉プロジェクトに採用されるに当たっては、研究対象を広げて、アジア地域全体の各種グループの人権擁護についての研究を進めることにしました。