COATES Jennifer(コーツ ジェニファー) 特定助教非現職
  • 所属期
    第5期(任期:2014年4月~2019年3月末)
    グローバル型
  • 専門
    日本の映画学
  • 研究内容
    『歴史の再検討:1945-79 年の日本映画における女性像と戦争の記憶』

スコットランドのグラスゴー大学で美術史を勉強していた学部生の頃に、日本文化に興味を持つようになりました。グラスゴーは、著名な建築家にしてデザイナーであるC. R.マッキントッシュの故郷です。日本の美術や建築からインスピレーションを受けたマッキントッシュが蒐集した浮世絵を分析するなかで、とくに女性の描かれ方に興味を惹かれたことが、SOASの修士課程で日本美術史を学ぶ動機になりました。修士課程修了後、文部科学省研究留学生として東京で勉強した2年間を経て、SOASの博士課程に進学しました。博士論文では、戦後日本の映画を題材に、国難の時代の女性像について美術史の立場から分析しました。私は、特に映画に対する観客の反応と、国民的記憶の形成に映画が及ぼす影響に興味があります。白眉プロジェクトでは、1945~1979年の期間に実際に映画館に足を運んだ人々に聞き取り調査を行う計画です。

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