千田 雅隆 特定助教非現職
  • 所属期
    第1期(任期:2010年4月~2015年3月末)
    グローバル型
  • 専門
    数学、整数論
  • 研究内容
    ガロア表現の変形と保型L関数の特殊値の岩澤理論的研究

1980年に宮城県気仙沼市大島で生まれました。離島だったので高校には船で通学していました。その後、東北大学理学部数学科に進学して数学を学び、2007年に博士号を取得。博士課程の間はアメリカのウィスコンシン大学、カリフォルニア工科大学を訪問し、そこで研究を行ったことが現在の研究の方向性に大きな影響を与えました。現在の研究テーマはL関数と呼ばれている整数論では特別な意味を持つ関数の性質を調べることであり、特にL関数の整数点における解析的な情報の整数論的な意味を明らかすることが目標です。この問題はBSD予想やLanglands予想といった数学の世界の有名な予想とも密接に関連したもので、日本人の研究により大きく発展した岩澤理論や肥田理論を用いて上記の問題に取り組みたいと考えています。