雨森 賢一 特定准教授非現職
  • 所属期
    第7期(任期:2016年10月~2021年9月)
    グローバル型
  • 専門
    神経生理学
  • 研究内容
    『霊長類の脳回路を計測・操作し、不安と葛藤をコントロールする』

近年、不安障害、強迫性障害やうつ病の治療のために、 局所回路の操作による行動変容が注目されています。しかし、不安や意思決定に関わる領野とその機能は、まだ十分にわかっていません。そこで、私は、ヒトと相同の脳構造を持つ霊長類を対象として、情動回路の体系的な研究を行います。特に、不安の定量化に有効な、「接近回避の葛藤課題」を用いて、価値判断に因果的にかかわる神経回路を同定します。さらに、局所回路の操作をすることで、不安や意思決定のコントロールを行います。薬理学的回路操作や多電極記録法といった生理学的手法と、トレーサーウイルスなどの解剖学的手法を組み合わせ、機能と結合関係を包括的に明らかにしていきます。