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(司会) 社会と科学の関係について、たとえば科学の内容をどうやって一般社会に伝えるかという問題がありますが、どう思われますか。
(長尾) 天文学ってとっつきやすい学問の一つっていう面があると思うんですよ。ですから、たとえば一般市民の方や小学生にいろいろ最近の結果や面白い話をしてく活動を、せっかく白眉プロジェクトである程度自由に時間が使えるので、徐々にやりたいなと思っていて、今後数年の自分の課題ですね。
(村主) 「はやぶさ」もそうだけど、たとえばニコニコ動画で大人気!とかだったりする気がします。
(司会) 宇宙関係の動画が。
(村主) はい。宇宙もそうだし、もっと一般にたとえばロボットを作ってる人とか、そういう技術関係の動画は意外と人気がある。
(司会) へぇー。信川さんはどうですか。
(信川) 京大が京都市と連携して、市内の小中高に出前授業をやったりしています。ぼくは大学院の時からできる限り、そういうのに行ったりしています。
(司会) やっぱり宇宙は人気のある分野だから、そういう活動の効果もすごく大きいかなと思います。
(信川) 小学生や中学生に話した雰囲気でいうと、やっぱり難しい話をするとついてこれないというのは共通だと思うんですけど、こっちが楽しそうに話すとなんか相手も楽しくなってくるというか。
(司会) スライドは使いますか?
(信川) あ、スライドは使います。道具として。それに、具体的に研究のどこが楽しいかよりも、この学問をやってることがすごくエキサイティングで興奮することなんだという、 それを見てもらうのがいいんじゃないかなぁと思います。学部生がいるところで話した時に、「信川さんすごく楽しそうにしゃべってますね、それでその分野が面白いと感じました」 と言われたことがあって。なぜ面白いかじゃなくて、実際そういう研究を楽しんで熱心に一生懸命やっているのが伝わるのがいいのかなぁと。