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白眉センターのウェブサイトにようこそ。
白眉センターは、2009(平成 21)年9月の次世代研究者育成センター( 白眉センターの前身) の創設から今期で12 年目を迎えることになりました。今回第12 期の白眉研究者を迎え入れることができたことをこころから喜んでいます。一昨年第11 期の白眉プロジェクトの公募が開始され、第一次書類審査が始まった頃から、新型コロナウイルス感染が世界的に拡大し、思ってもみなかった危機的事態が進展しました。その結果、2020 年の第12 期の伯楽会議は、いったん延期され、その後9 月にようやく実施されたことはご承知の通りです。第12期の白眉プロジェクトについては、ワクチン接種が始まったこともあり、感染防止対策に最大限の注意を払って6 月27 日(日)に伯楽会議を実施することができました。そのおかげで、第12 期の白眉研究者を無事に採用することができました。これもひとえに内外の伯楽委員や大学関係者のご支援の賜物です。
白眉プロジェクトは、当初6年間は毎年定員20 名の枠で公募を実施し、その間に採用された白眉研究者は総
計110 名に上ります。第7期の公募(2016(平成28)年4月実施)からは、20 名の定員のうち、10 名をグローバル型研究員(従来型)にし、別の10 名を文部科学省主導で全国的に開始された卓越研究員制度に振り分けることになりました。そして、今期の第12 期では、京都大学125 周年若手研究者支援事業による採用枠の拡大があり、グローバル型の白眉研究者として15 名を採用し、合わせて部局連携型白眉研究者2 名を迎えました。これでこれまでに採用された白眉研究者の総数は2022(令和4)年5 月現在で198 名(うち卓越研究員は20 名)となります。一方、既に任期を満了し、あるいは任期途中で他の研究機関へ赴任転出した研究者並びにその予定者は、2021 年度末で132 名(グローバル型)になり、その結果、2022 年の新年度からは総計56 名の白眉研究者が、それぞれユニークな研究を展開しています。
白眉プロジェクトの特徴は、公募に際して分野を限定することなく、広範な応募者の中から、卓越した個性
的研究を実行しようとする気概あふれる優れた研究者を採用し、多種多様な分野の研究者がそれぞれの研究を
恵まれた環境で実施し、将来を見据えた幅広い視点と好奇心に根ざした独自の研究を展開することができるよ
うな場を提供することにあります。実際、年間を通じて定期的に開催されるセミナーや、各種の発表会や研究
発表合宿などにおいて、様々なかたちでの異分野交流や共同研究が実行されています。
国のプログラムや政府のファンドに依存しない京都大学独自の取り組みとして発足した白眉プロジェクトで
すが、年を経るごとに国内はいうまでもなく、海外からも高い評価を受けていることが実感できるようになっ
てきました。一方で、白眉プロジェクト同様に、次世代の研究者を養成・支援する様々な仕組みが、京都大学
の内外で、また国のレベルでも新しく構築されてきています。白眉センターは、こうした動きとも密接に連携
しながら今後の活動を続けていくつもりです。
センターの運営にご尽力、ご協力を頂いた皆様に厚くお礼を申しあげますとともに、次のステップへと踏み出した白眉センターの活動に対し、なお一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
京都大学白眉センター
センター長 赤松 明彦