シリーズ白眉対談12「モノを通して過去を読む」(2017)

登場人物

司会・編集:ニューズレター編集部

登場人物と研究課題

武内 康則 特定助教 『契丹学の構築:契丹の言語・歴史・文化の新しい研究パラダイム』
荻原 裕敏 特定准教授 『中央アジア地域における弥勒信仰の受容とその展開』
岩尾 一史 特定准教授 『7–13 世紀の東部ユーラシアにおける国際秩序と外交』
金 宇大 特定助教『古墳時代における朝鮮半島交渉の実態解明と社会発展過程の再構築』

左から金氏、荻原氏、武内氏、岩尾氏

自己紹介

(司会) 今日はひときわ地味な(笑)研究をしている皆さんに語り合っていただく予定です。まずは自己紹介からお願いいたします。
(武内) 5 期の武内康則です。専門分野で言うと歴史言語学になります。特に北中国で10 世紀から12 世紀頃に使用されていた契丹文字の研究をしています。
(荻原) 6 期の荻原裕敏と申します。私の専門は、同じく歴史言語学です。現在の新疆ウイグル自治区のクチャを中心に、5 世紀から11 世紀頃まで使用されていた、印欧語族のトカラ語という言語を文献学的に研究してます。
(岩尾) 7 期の岩尾一史です。専門は歴史学ですね。いわゆる敦煌文書などの出土文書を使って、特にチベットの歴史をやってます。
(金) 7期の金宇大です。専門は考古学で、古墳時代の日韓交流を、主にお墓から出土する副葬品の分析を通じて研究しています。

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