白眉の日(2012年8月11日/北村恭子)

年に一度、白眉研究者が一堂に会し、生涯にわたって白眉研究者として交流できるような場を持とうと、8月9日を「白眉の日」と定めました。今年度は8月11日(土)に、百周年時計台記念館国際交流ホールにて、第一回「白眉の日」のイベントを開催いたしました。

この日のために結成された白眉コーラス隊による歓迎の歌の後、伏木亨センター長の挨拶により開会しました。前半には、小川洋和氏(現 関西学院大学准教授)・吉永 直子氏(現 本学農学研究科助教)より、今村博臣氏の進行の下、研究発表が行われました。最近の研究だけでなく、大学教員としての近況、白眉への思いを発表いただきました。大学教員として忙しい中に研究時間を確保するための工夫や、実際に研究対象の芋虫が登場するなど、和やかな中にも白眉研究者らしい一面を垣間見る時間となりました。

ティータイムには、初めて会う白眉の卒業生や3期のメンバーもいることから、アイスブレイクも兼ねて、江間 有沙氏、Pierre-Yves Donzé 氏の進行の下、一問一答が行われました。バラエティーに富んだ質問が用意され、「宇宙の向こうには何があると思いますか?」という問いに、回答者の近くに座っている天文の研究者と、「何があるのですか?」「いや、それを知りたいのはこっちだ」などという議論が始まり、白眉の学際性を実感する場面もありました。

後半では、「白眉を語る」と題して、山﨑正幸氏、長尾 透氏を中心に、これまでの白眉プロジェクトの歩みを写真で振り返りながら、これからの白眉のあり方について、活発な議論が交わされました。白眉研究者で開催している白眉セミナーの実施形態についてや、ホームページや白眉要覧など外部に向けた情報の発信についてなど、白眉に対する個々人の強い思いがあるからこその議論になったと思います。

堀智孝プログラムマネージャーの挨拶により一旦閉会した後、KKR京都くに荘に場所を変え、白眉研究者の家族も一緒に懇親会を開催しました。

今回、38名の白眉関係者が参加し、各々の白眉への思いを共有できたことは、白眉プロジェクトの未来を創造するきっかけの一つになることを期待しています。

(北村 恭子・きたむら きょうこ)