第78回白眉セミナー : 『心血管 疾患と 糖尿病における腸管ホルモンの役割』
- ポウドヤル ヘマント (京都大学白眉センター)
- 2014/05/20 4:00pm
- 白眉センター(iCeMS西館2階 会議室)
- 日本語
要旨
糖尿病は、メタボリックシンドロームにおける主要な危険因子の1つである。国際糖尿病連合による調査では、世界の糖尿病患者は約3億8200万人存在し、約510万人が糖尿病に関連した疾患で死亡している。そのため約5480億ドルの医療費が費やされている。日本だけで見ても、少なくとも720万人の糖尿病患者が存在し、約290億ドルの医療費が費やされている。消化管ホルモンであるインクレチンが心血管リスクを低下させること、耐糖能やインスリン抵抗性の改善させることが近年注目されている。しかしインクレチンの心血管に対する直接的な影響は、未だ明らかでない。本講演では、インクレチンと心血管との関係についての現状を解説するとともに、今後どのように取り組むか自身の研究計画を発表する。