第76回白眉セミナー : 『「宇宙人」と高エネルギー宇宙物理学』
- 齋藤隆之 (京都大学白眉センター)
- 2014/03/18 4:00pm
- 白眉センター(iCeMS西館2階 会議室)
- 日本語
要旨
1967年、ケンブリッジ大学の大学院生Susan Jocelyn Bellは、電場望遠鏡のデータのなかに、宇宙人からのものと思われる信号を発見した。この世紀の大発見に、1974年、ノーベル物理学賞が授与された。今日では、同様の「宇宙人の住む星」が、2000個ほど知られている。それらはすべて、半径が10kmほどの小さな星だが、太陽よりも重い。また、その星の表面では、真空から物質がを生み出されたりする。これらの非常に特殊な星を観測する目的は、宇宙人と交信することではない。この宇宙がなぜ超高エネルギー粒子に満たされてしまうのか、という問いに答えることにある。宇宙人星観測の現状を、最新の観測結果や将来計画を交え紹介する。