第71回白眉セミナー : 『動物行動学におけるメスの産卵場所選択の効果、そしてその応用』
  • 原村 隆司 (京都大学白眉センター)
  • 2014/01/07 4:00pm
  • 白眉センター(iCeMS西館2階 会議室)
  • 日本語

要旨

クジラのような大型動物からショウジョウバエのような小さな動物まで、すべての動物は動いています。動物がみせる行動にはどのような意味があり、なぜ進化してきたのかを理解するのが動物行動学です。本セミナーでは、まず動物の興味深い行動等を例に、動物行動学がどのような研究なのかを紹介したいと思います。そして、私がこれまで調査してきた海岸環境で繁殖するカエルの産卵行動、特にメスの産卵場所選択行動を中心に、高塩分が存在する海岸環境でメスはどのように塩分を避けて産卵しているのか、また、塩分濃度に対応した孵化前の幼生の行動などについても述べたいと思います。そして、このような個体の行動が、種の生息範囲にも影響する可能性を議論したいと思います。また、動物行動学を用いた外来種の新たな駆除方法開発についても説明したいと思います。

関連する研究者

原村 隆司