第41回白眉セミナー : 『高圧力を用いた分子間相互作用変調イメージング』
- 西山 雅祥(京都大学白眉センター)
- 2012/06/05 4:00pm
- 次世代研究者育成センター(iCeMS西館2階 会議室)
- 日本語
要旨
静水圧は、生物種にとって生育環境を特徴づける重要な条件であり、高圧力をかけることが、細胞の形態変化や活動に大きな影響を与えることが知られている。この圧力によって引き起こされる影響は、タンパク質と水との間で形成される水素結合ネットワークの変調が原因となっている。発表者の研究目的は、どのようにしてタンパク質分子は、水と協力しながら、生物らしい機能を生み出しているのか明らかにすることであり、高圧力技術を用いて、タンパク質分子の構造と機能を変調できる新しい顕微鏡開発を行ってきました。今回のセミナーでは、どのようにして、圧力が大腸菌の遊泳運動や、べん毛モーターの運動能を変化させるのかを紹介します。