3月15日13時に第15期公募情報を公開いたしました。
4月1日13時より応募者登録サイトへの登録が可能です。
Information on the 15th call for applications was opened at 13:00 on 15 March.
Applicants can register on the registration website from 1 April at 13:00.
『 野外生態系動態を理解・予測するための統合的アプローチ 』
野外生態系動態の理解や予測は生態系や生物多様性の保全において重要なだけでなく、人間社会と生態系の関わりを考える上でも重要です。近年の分子生物学・情報科学・工学などの分野における環境学で利用可能な技術の急速な進歩、例えばRNA発現解析・環境DNA分析・音声モニタリング・画像解析など、は野外生態系からの大量のモニタリング(時系列)データの取得を可能にしており、これらは特に実証分野の生態学者から注目されています。加えて、このようにして生成された大量の時系列データをどのように解析するかも非常に重要な問題となってきています。 野外生態系動態を理解し予測するために、私はこれまで野外生態系で利用可能な実証的・理論的な技術の開発やその適用を行ってきました。近年はそれらの中でも特に2つの技術に注目しています: (1) 環境DNA技術を用いた多変数の生態時系列データの生成、(2) Empirical Dynamic Modeling (EDM) です。このセミナーでは、自身のこれまでの研究を概観して、さらにこれら新しい実証的・理論的技術を利用して生態系動態の理解・予測を試みた研究を紹介させていただきます。