第137回白眉セミナー : 『古代文献学は進化できるか? 文体・記述比較の方法論をめぐって』
  • 天野恭子(白眉センター・人文科学研究所)
  • 2017/11/07 4:30pm
  • 白眉センター(学術研究支援棟1階)
  • 日本語 (大学院生を含めた学内の研究者が主な対象の公開セミナー)

要旨

古代インド文献学、インド古典学は、インドにおいて伝承された数々の文献について、精密な言語研究と思想・哲学の深い考察により、成果を蓄積してきた。 その成果によって、現存する文献の読解ということについてある一定の水準が満たされている現在、同分野は新たな視座による発展が予感される時期にあると言える。 本セミナーでは発表者が試みている、文献記述に見られる「文体」の分析について紹介し、その分析の成果がどのようにして文献成立背景の解明に繋がるのかを論じる。 本年10月からの白眉プロジェクトにおいて、他分野における「分析と可視化の方法論」を発表者の研究に導入する試みを始めている。 今一番ホットな、最新の研究状況を紹介したい。


※ 天野さんの発表前に、細将貴さん(4期)より海外出張のご報告をしていただきます。

関連する研究者

天野 恭子