第136回白眉セミナー : 『神様石器への挑戦-島根県松江市鳥ヶ崎遺跡の発掘調査-』
- 上峯 篤史(京都大学白眉センター)
- 2017/10/17 4:30pm
- 白眉センター(学術研究支援棟1階)
- 日本語 (大学院生を含めた学内の研究者が主な対象の公開セミナー)
要旨
発掘調査は考古学の醍醐味であり、本質である。 発掘調査でしかできない経験、そして発掘調査でしか解決できない問題がある。 いわゆる“神様石器論争”もその一つである。 その論争の主な舞台となった鳥ヶ崎遺跡には、日本列島におけるホモ・サピエンス以前の人類居住の証拠を求めて、多くの研究者が足を運んだ。 半世紀にもわたる論争の末に議論は出尽くした感があり、発掘調査をもってしか研究の前進は望めない事態となっている。 本セミナーでは、今夏実施した鳥ヶ崎遺跡の発掘調査について述べ、この地における先行人類の足跡をさぐる。