第135回白眉セミナー : 『プランクトンとカタツムリから見た生態と進化のフィードバック』
- 山道真人(東京大学 総合文化研究科)(第5期白眉研究者)
- 2017/09/19 5:20pm
- 白眉センター(学術研究支援棟1階)
- 英語 (大学院生を含めた学内の研究者が主な対象の公開セミナー)
要旨
ダーウィン以来、生物の進化はゆっくり起こるものだと考えられてきた。 しかし近年になって、生物が環境の変化に対応して短期間で迅速に適応進化していることが明らかになってきた。 迅速な進化は、個体数の変動などの生態学的なプロセスに影響する。 さらに生態学的なプロセスは適応進化に影響するため、生態と進化の間に複雑なフィードバックが生じうる。 このような生態-進化フィードバックを理解するために、プランクトンとカタツムリという実際の生物の実証研究にもとづく数理モデルを構築し、解析を行った。 本発表では特に、食うものと食われるものの系に注目した、絶滅と共進化についての理論研究を紹介する。