第124回白眉セミナー : 『刀剣から読み解く古代の「日韓」交流』
  • 金宇大(京都大学白眉センター)
  • 2017/01/17 4:30pm
  • 白眉センター(学術研究支援棟1階)
  • 日本語(大学院生を含めた学内の研究者が主な対象の公開セミナー)

要旨

だいたいの日本人は、「刀」といえば、侍が持っている「日本刀」を思い浮かべると思います。では、いわゆる「日本刀」が出現する 以前、日本にどのような刀があったのか、ご存知でしょうか。 古墳時代、6世紀の日本では、金や銀による装飾をほどこした「飾り大刀」が大量に生産され、全国に流通しました。この一大「刀ブ ーム」の火付け役となったのが、朝鮮半島の各地から日本へともたらされてきた「刀」でした。 今回の発表では、古墳に副葬された「刀」を手がかりに、古墳時代の「日韓」交流について考えてみたいと思います。「古墳時代の刀 」の分析を通して、考古学という学問が実際にどのような方法で遺物を研究するのかについて説明しつつ、古代「日韓」交流の実態解 明を目指した具体的なアプローチを紹介していきます。

関連する研究者

金 宇大