第120回白眉セミナー : 『幾何学と物理学の交流』
  • 金沢篤(京都大学白眉センター)
  • 2016/11/15 4:30pm
  • 白眉センター(学術研究支援棟1階)
  • 日本語 (大学院生を含めた学内の研究者が主な対象の公開セミナー)

要旨

本講演では現代数学の入門として、幾何学と物理学の最近の交流についてお話ししたいと思います。自然という書物は数学の言葉で書かれている、とはガリレオ・ガリレイの言葉です。日本語は我々の日常を不自由なく記述するように作られていますが、非日常的な世界を記述するには不十分であることが知られています。例えば、極微の世界は量子力学、極大の世界はアインシュタインの相対性理論という言葉を通して初めて理解が可能になります。数学を学ぶということは新しい言葉を学び、新しい世界を見ることと言えるでしょう。一方で、量子力学や相対性理論で使われる数学は100年以上前のものであり、それ以降の数学や物理学の発展はあまり知られていません。そこで今回は簡単に歴史を振り返りながら、(講演者が特に興味を持っている)幾何学と物理学の最近の話題を紹介します。

* 金沢さんの発表前に、Hemant Poudyalさん(5期)のシッキムにおける国際交流のお話をうかがいます。

関連する研究者

金沢 篤金沢 篤