第118回白眉セミナー : 『動物行動学を外来種防除に適用できないか?』
  • 原村隆司(京都大学白眉センター)
  • 2016/10/18 4:30pm
  • 白眉センター(学術研究支援棟1階)
  • 日本語 (大学院生を含めた学内の研究者が主な対象の公開セミナー)

要旨

動物がみせる行動にはどのような意味があり、なぜ進化してきたのかを理解するのが動物行動学です。動物の行動には種特異性があったり、他種の行動の影響を受けたりします。種特異性があるこのような動物の行動を、現在様々な地域で生態系破壊を引き起こしている外来種問題に役立てることはできないかと考えています。私は長年、カエルの研究を行なってきましたが、オオヒキガエルというカエルは、世界中で問題をおこしている外来種の一つです。日本でも、複数の島に移入・定着しています。本セミナーでは、オオヒキガエルが持つ行動を利用した複数の防除法について紹介します。そして、今後の防除法開発や外来種の問題等について議論できればと思います。同時に、海岸に生息しているカエル(リュウキュウカジカガエル)についても、少し紹介します。

セミナー後、(特に7期白眉の方々へ向けて)白眉行事の紹介をいたします。公式白眉行事の紹介の他、ジェニファーさん(5期)が白眉シンポジウムについて、林さん(6期)が生循環学(http://biocyclology.wpblog.jp)の活動についてお話しして下さいます。

関連する研究者

原村 隆司