第112回白眉セミナー : 『マルセル・プルースト研究』
- 村上 祐二 (京都大学白眉センター)
- 2016/05/10 4:30pm
- 白眉センター(学術研究支援棟1階)
- 日本語 (大学院生を含めた学内の研究者が対象のセミナー)
要旨
20世紀文学の最高峰『失われた時を求めて』の作者として知られるフランスの小説家マルセル・プルースト(1871−1922)の諸作品は、1920年代にわが国に紹介され始め、30年代から、太平洋戦争期の空白を経て、今日に至るまで広く親しまれてきた。本発表では、まずプルーストの人と作品を紹介したうえで、主に日本における作品受容と研究の歴史を振り返り、最後に本プロジェクトでの研究課題であるプルーストにおける反ユダヤ主義と美学との関係について考察する。